いま話題の家電リサイクル。電化製品はどのようにリサイクルされていくのか?

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  • 家電リサイクル法
  • 小型家電リサイクル法

今の時代、廃棄される電化製品にも注目が集まっています。それはなぜか?
レアメタル・希少金属の回収が目的です。

よく耳にする話で携帯電話の中に金が使われていてそれを抽出すると膨大な金が取れる。文字通り埋蔵金が日本中にあると。
しかし現実的な話をすると携帯1台にH組まれている金の複合量はおおよそ0.03、0.04グラムだと言われています。
時価に換算すると200円前後となります。ここでは割愛しますが作業にはかなりの手間と工程、薬品などが必要になります。

ではなぜ国はこんなことを進めているのでしょうか?

1.希少金属の海外流出を阻止したかったのに被害は消費者の身近なところに。


近年まで電化製品、鉄、非金属などの資源は海外に多く持ち運ばれていました。それに歯止めをかけようとしているのが家電リサイクルなんです。
携帯の基盤など、金メッキされている場所がある限り金・プラチナ・シルバーなどの高価な金属から工業用金属(銅が有名ですね)をお国は取り出し海外流出を食い止めたいのが本音です。
最近は中国がレアメタルに輸出制限もかけてきていますのでレアメタルの採掘がほぼ0な日本にとって海外流出は断固阻止したいと思うのは当然です。
ですがこの政策、無事に思惑通りになったのでしょうか?
2001年から始まった家電リサイクル法。冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン・パソコン・衣類乾燥機が対象となっています。ちなみに冷蔵庫は大きなもので4600円です。
世の中不況なのでこの4600円すら払えない。そんな場合は当然不法投棄に走ります。その撤去費用は土地の所有者となるので関係ない一般人が何故か処分代金を立て替えないとならない、もしくは国の所有地であれば税金があてられているのが悲しい現実です。

2. 2013年から小型家電も対象に! 小型家電リサイクル法。


海外にレアメタルの流出が止まらない事に焦ったのか、今度は炊飯器・ゲーム機など電化製品全般をリサイクルしようと法律を作りました。この政策は我々の生活に大きな支障を出していませんので知らない人も多いと思います。
ポイントは3つ

  1. 家電リサイクル料金のように捨てるときにお金がかからない。
  2. 普通の家庭ごみとして廃棄できる。
  3. 分別、仕分けは行政が行っている。

以上の点から当時は一瞬話題になりましたが、あっという間に消えました。そして今も継続していてレアメタル回収事業を行っています。

3. 集まった電化製品はどのようになるのか? リサイクルされていくのか?


分かりやすく洗濯機を箇条書きできていきます。

  • 基盤やモーターなどのレアメタルが多く含まれている部分を外し、上蓋を取り外します。
  • あまり知られていないですが比重調整のため塩水が入っています。錆びないようにこれを抜きます。
  • 洗濯槽を外します。
  • 破砕機にかけ、鉄・銅・アルミ・プラスチックなどに選別します。
  • この後は残されたリサイクルできない部分はゴミとして埋め立てます。

4. 番外編。レアメタルは生活になくてはならないもの。


「レアメタルって、なに?」と思った方も多いと思います。いくつかをご紹介しますので身の回りに使われているものであるかどうか考えてみると面白いですよ。

  • コバルト(携帯電話、デジカメのリチウムイオン電池に使われます)
  • チタン(航空機のエンジン)
  • インジウム(液晶テレビのパネル)
  • マンガン(乾電池)
  • マグネシウム(アルミ製品の添加物)

筆者はマンガンの乾電池がレアメタルってことに驚きました。100均に昔あったような。

正直消費者からすると難しい話ですよね。
使ってきたものを日本でリサイクルすることはなかなか難しそうですが、みんなの気持ちひとつで中国などに依存しないでも希少金属をうまく循環できる日が来るかもしれませんね。
ちなみにレアメタルの埋蔵量、保有量のトップクラスはやはり中国です。
身近にあるもの、便利なものも私たちが知らないところでレアメタルを回収してくれている作業員の方の努力ですね。
資源のない国日本ですから、これからも電化製品を適切にリサイクルしていきましょう。

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